『二コラ・テスラ 秘密の告白』二コラ・テスラ
ニコラ・テスラって知っていますか?私はというと、某ゲームアプリで出てくる人物で、トーマスエジソンのライバルということは知っていたくらいです。たまには伝記を読んでみるもの面白いと思いました。
ニコラ・テスラ 秘密の告白 世界システム=私の履歴書 フリーエネルギー=真空中の宇宙
- 作者: ニコラ・テスラ,宮本寿代
- 出版社/メーカー: 成甲書房
- 発売日: 2013/01/16
- メディア: 単行本
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ニコラ・テスラ(1856~1943)
発明家。交流電流、ラジオ、電動モーター、X線、遠隔操作技術(リモートコントローラー)、などを開発した。
1.人類エネルギー
人類エネルギー=人間の質量の半分×速度(計算できない)の2乗
人類エネルギーを増大させる方法健康に配慮し、たっぷりと食事をとり、控えめに振る舞い、規則正しい習慣を身に付け、積極的に結婚し、子育てに細心の注意を払うこと。宗教の教えや衛生上の規則をすべて尊守すること。
人類エネルギーの衰退を招くこと女性が家事という義務から解放され、就業に就くようになり、男性の力の及ばないところに差ってしまった状況下では、技術的創造力は低下し、民族が繁栄不能に陥り、国家が相対的に弱体化する。
2.電流戦争
アメリカで1880年後半に、電力システムの違いから、ニコラ・テスラとトーマス・エジソンの間に発生した確執や敵対関係のこと。ニコラ・テスラは交流送電を中心としたシステムを提案していたが、トーマス・エジソンは直流送電を中心としたシステムを提案していた。変圧器の進化によって電圧変換が容易な交流送電が圧倒的に有利となった。
3.直流と交流
「直流」・・・電気の流れる向きと電流と電圧が変化しない流れ方。電池に豆電球をつないで光らせたときに流れている電流。
「交流」・・・電気の流れる向きと電圧が周期的に変化する流れ方。家庭で利用する電気のすべて。
4.世界システム(フリーエネルギーシステム)
自然からエネルギーを作り出して、それを電波によって無線で世界中に供給によって無線で世界中に供給しりシステム。ニコラ・テスラはこの世界システムがあればエネルギー資源を奪い合う争いがなくなると考えていたが、これができると電力会社などが困ってしまうために、研究の支援が得られず断念した。
[感想]
衝動買いしてしまったが、面白い本だった。電磁気学の知識があれば、もっと興味深くよめたのではないかと思う。ただし、本著は技術書ではなく、彼の研究開発への取り組み姿勢、考え方を教えてくれる。頭脳だけでなく努力する能力も並はずれており、人類の発展を目指して日々研究開発を行ってきたことが分かった。あと、技術(研究)開発をする上で心がける点についても参考になるところはいくつもあると感じた。トーマス・エジソンに関してのイメージも大きく変わるのではないかと思う。