きのみきのまま

女子大生の読書備忘録

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『健全な肉体に狂気は宿る――生きづらさの正体』内田樹 春日武彦

「『自分探し』と『自己実現』に疲れ果てた人へ」という言葉に惹かれました。なぜか最近はこのような本を好んで読んでます。少し疲れているのでしょうか。それともひとの心理に興味があるのでしょうか。 健全な肉体に狂気は宿る―生きづらさの正体 (角川Oneテ…

『不幸になりたがる人たち――自虐指向と破滅願望』春日武彦

世の中には時々、不幸や悲惨さを選びとっているとしか思えない人がいる。「この過酷な人生を生きてゆくために、奇妙なロジックを考えだし、不幸を先取りしなければ生きてゆけなくなった人たち」という。 自虐指向と破滅願望 不幸になりたがる人たち (文春新…

『依存症』信田さよ子

著者は、「依存症」とは、時代の要請に応え、走り続けようとした日本の「近代」の陥穽、家族共通の病だという。本書は、カウンセリングを通して、依存症を正面に捉えて取り組む著者の姿勢の表現でした。 依存症 (文春新書)作者: 信田さよ子出版社/メーカー: …

『ネット依存症』樋口進

私の1日の始まりはSNSを見ることから始まります。いつから、こんなにインターネットを利用するようになったのか記憶も定かではなくなってきました。「ネット依存」に焦点があてられた本を紹介します。 ネット依存症 (PHP新書)作者: 樋口進出版社/メーカー: …

『人工知能の「最適解」と人間の選択』NHKスペシャル取材班

人工知能が、研究室を飛び出し、現実社会に進出しています。膨大な計算力を背景に導き出される「最適解」に我々はどう向き合えばいいのか。現場取材を基に人工知能と社会のかかわりを展望する一冊です。 人工知能の「最適解」と人間の選択 (NHK出版新書)…

『顔の現象学』鷲田清一

人ごみを歩くと、様々な顔が見えます。すれ違う顔もあれば、微笑みかけてくる広告もあります。他人との共同的な時間現象として出現する曖昧微妙な顔を、現象学の視線によってとらえる興味深い本でした。 顔の現象学 (講談社学術文庫)作者: 鷲田清一出版社/メ…

『棋士とAI――アルファ碁から始まった未来』王銘琬

私は『ヒカルの碁』を観たくらいで囲碁のルールは知らないですが、アルファ碁の存在は耳にしたことがありました。囲碁という世界で、今後どのようにAIと関わっていくか気になって、手に取ってみました。 棋士とAI――アルファ碁から始まった未来 (岩波新書)作…

『神、この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話―』なだいなだ

宗教の呪縛と、それからの解放が繰り返されてきたという。教義や信仰のあり方からではなく「信じる」ことを求めてしまう人間の方から、宗教とは何かを考えていき、社会、歴史まで問いを重ねてあります。 神、この人間的なもの―宗教をめぐる精神科医の対話 (…

『世界で一番美しい ペンギン図鑑』

好きな動物は?と聞かれたらペンギンと答える人多いと思います。以前、長崎県のペンギン水族館に行きました。水族館も好きなんですがペンギンに癒されました。今回は家にあるペンギン図鑑を紹介します。 世界で一番美しい ペンギン図鑑: 絶景・秘境に息づく …