きのみきのまま

女子大生の読書備忘録

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『草の花』福永武彦

同性愛について描いてある作品を探していたところ出会いました。私は福永武彦さんを知らなかったのですが、とても繊細で、行間にさえ詩的な余韻を残す美しい作品でした。ほかの作品も読んでみたいです。 草の花 (新潮文庫)作者: 福永武彦出版社/メーカー: 新…

『もしもあなたが猫だったら?――「思考実験」が判断力をみがく』竹内薫

著者は「思考実験」=脳内シチュエーションを刺激的なゲームであると同時に、科学的思考法を身につける絶好のトレーニングだと言います。私はいつも寝る前に考え事するのが好きだから、気になりました。 もしもあなたが猫だったら?―「思考実験」が判断力をみ…

『麺の科学 粉が生み出す豊かな食感・香り・うまみ』山田昌治

麺というと、私はラーメンをイメージします。うどん、素麺、蕎麦、スパゲッティなどたくさんの麺に溢れています。もはや文化ですね。本書は、麺という食文化のすばらしさを科学の視点で伝えてくれます。 麺の科学 粉が生み出す豊かな食感・香り・うまみ (ブ…

『おぞましい二人』エドワード・ゴーリー

私は幼い頃に絵本を読んだ記憶はないです。ということは、物心ついて初めて読んだ絵本はこの作品になるのでしょうか。紹介してもらって興味を持ったのですが、エドワード・ゴーリーを初めて知りました。 おぞましい二人作者: エドワード・ゴーリー,柴田元幸…

『ネットフリックスの時代――配信とスマホがテレビを変える』西田宗千佳

小学生の頃と比べて、テレビは見なくなってしまいました。私自身はネットフリックス契約していませんが、本書では、それに代表される映像の見方の変化が、我々の生活にもたらす影響を考察してあります。 ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変え…

『センスある日本語表現のために―語感とは何か』中村明

「語感」って何かと聞かれると、説明するのは難しいですよね。感覚的な言語論を超えた語感の整理・分析は、いかに行なわれ得るのか。本書は、豊かな言語生活を楽しむヒントを提供してくれる内容でした。 センスある日本語表現のために―語感とは何か (中公新…

『アスペルガー症候群』岡田尊司

この本を手にとったことには理由があります。その理由については感想の部分で書こうと思いますが、アスペルガー症候群の人とどう付き合っていくかのヒントを探すためにこの本を読んでまとめてみました。 アスペルガー症候群作者: 岡田尊司出版社/メーカー: …

『「子供を殺してください」という親たち』押川剛

究極の育児・教育の失敗ともいえる事例から見えてくることを分析し、その対策を検討する衝撃のノンフィクションでした。調べると、同タイトルのコミックスを見つけたので、今度読みたいと思いました。 「子供を殺してください」という親たち(新潮文庫)作者…

『躁と鬱――波動に生きる』斎藤茂太

梅雨も明けて夏が始まりました。天気と同じように、人は大なり小なり「躁」や「うつ」の感情の波動の中に生きています。病的な症状に陥る場合もありますが、それを様々な症例をあげて解きあかす本です。 躁と鬱―波動に生きる (中公新書 580)作者: 斎藤茂太出…